芳養王子~田辺市内 モデルコース

熊野古道中辺路を歩く場合、田辺駅から早朝のバスで中辺路方面に向かうことが多くなります。
前日に田辺に到着した場合、少し手前の芳養駅から田辺の街中まで歩いてみてはいかがでしょうか。

芳養王子
↓約3km
出立王子
↓約1.2km
道分け石
↓約0.2km
蟻通神社
↓約0.5km
鬪雞神社

コース概要

芳養駅から出発

芳養駅前の国道42号線を少し和歌山方面に進み、次の信号を左折します。すぐに右に見えるのは芳養王子が合祀されている芳養大神社です。
芳養一里塚芳養大神社から住宅地のなかの道をまっすぐ歩くと、「塚の地蔵さん」と呼ばれ親しまれている芳養一里塚跡へ到着します。
一里塚からそのまま進むと、すぐに国道42号線に合流します。国道沿いを田辺市街地に向けて歩いていきます。

天神崎

時間があれば、目良交差点より海沿いに進み、「天神崎」を回るのもおすすめです。
天神崎は、日本のナショナルトラスト第一号に認定された「天神崎の自然を大切にする会」が土地買収を行っており、自然が保護された岬です。市街地に近いにもかかわらず自然が残され、平坦な磯場は自然観察にも最適です。
天神崎をぐるっと回り、潮垢離浜跡に向かうこともできます。

潮垢離浜跡を経て市街地へ

そのまま国道を進んだ場合、途中で国道から離れ、市街地への道に入ります。途中で右に折れ、すぐ左に進むと右手に児童公園が見えてきます。公園の中に、後白河院が潮垢離をしたという「潮垢離浜跡」の碑があります。この付近は今では整備事業が進んで住宅地の中になっています。
再び市街地への道に戻り、市街地に向かって歩いて行きます。江川大橋バス停を通過し、前方の信号で左折して狭い坂道を上がっていきます。すぐに左手の道路わきに出立王子の鳥居が見えます。
出立王子から元の道に戻り、市街地に向けて進むと橋がありますが、橋の手前で左に折れ、すぐ上流の少し弧を描いた橋を渡ります。「旧会津橋」と呼ばれ、毎年7月24・25日の田辺祭でお笠(山車)の引きそろえが行われます。

田辺の街

本町道標橋を渡ってそのまま本町通りを進み、突き当りで左に折れると、陶器店の前に本町道標があります。
本町道標から右に折れて栄町を進みます。
本町・栄町はその名のとおり、かつては商人町として栄え、栄町には現在も商店や銀行があります。栄町の1本海側のとおりは「福路町」で、かまぼこ店が並んでいます。
栄町から信号を渡ると「北新町」となり、右側に「道分け石」があります。ここから中辺路と大辺路にわかれることになります。
このまま進むと駅前通りに交差します。少し海側に向かい、世界遺産に追加登録された鬪雞神社へも立ち寄ってみましょう。
田辺市観光センター田辺駅には田辺市観光センターがあり、中辺路方面への路線バスの基点となっています。駅周辺には宿泊施設があり、また飲食店が狭い路地に並んだ「味光路」もあるので、中辺路方面へ向かう前に宿泊し、南紀の食を楽しむのもおすすめです。


ウォークマップ