近露王子~小広王子 モデルコース

熊野参詣で古くから賑わった宿場町・近露をスタートし、小広王子までのコース。王子跡や名所「一方杉」や「とがのき茶屋」「野中の清水」なども点在します。
古くの熊野古道に沿った舗装路も多いですが、旧道のため車通りも少なく歩きやすいコースです。

歩程 / 約7km
所要時間 / 約4時間

近露王子
↓約0.5km
野長瀬一族の墓
↓約2.2km
比曽原王子
↓約1.2km
継桜王子
↓約1.0km
中ノ河王子
↓約2.1km
小広王子


※詳しくは、上記の和歌山県観光連盟の街道マップ(PDF)をご覧ください。
街道マップ「滝尻王子~継桜王子 その2」(近露王子~継桜王子部分)
街道マップ「継桜王子~熊野本宮大社 その1」(継桜王子~小広王子部分)

コース概要

近露の里をスタート

近露王子の前が熊野古道になります。車道を近露の集落内を進むと、ほどなく「野長瀬一族の墓」の案内があるので少し上ると、五輪塔・宝筐印塔(ほうきょういんとう)が立ち並ぶ野長瀬一族の墓があります。 再び熊野古道へと戻り、狭い舗装路を近野小学校・近野中学校の横を過ぎると、「楠山坂」の山道の登りが少しあります。再び舗装路へと戻りますが、山の斜面の集落のなかをしばらく進みます。やがて少し広い道路(旧国道311号線)に合流しますが交通量も少ない旧道です。

比曽原王子から継桜王子へ

旧道をしばらく歩くと、道路の左に「比曽原王子」があります。現在は緑泥片岩の石碑が残っています。 比曽原王子を過ぎてすぐ、左に狭い舗装路の上り坂があり、そちらを上っていきます。点在する民家を過ぎると、やがて左手に巨木がうっ蒼と茂る継桜王子があります。

継桜王子・一方杉・とがのき茶屋・野中の清水・秀衡桜

境内の老杉の枝はすべて熊野那智大社の方向を指していることから「一方杉」と呼ばれています。
継桜王子の近くに、わらぶき屋根の「とがのき茶屋」があり、古道の雰囲気いっぱいです。現在、とがのき茶屋は休憩所となっています。
とがのき茶屋の向かいの階段をおりると、名水で知られる「野中の清水」があります。
再び階段をとがのき茶屋に戻り、古道(狭い舗装路)を進むと、すぐに「秀衡桜」があります。

中川王子を経て小広王子へ

秀衡桜からさらに進み下り坂を下ると、再び旧国道に合流します。合流地点から300mほどで、道路沿いに 中川(中ノ河)王子の案内板があります。杉林の中を100mほど上ると緑泥片岩の碑があり、「中川王子」と銘があります。

中川王子から旧国道を約2km、切り通しになった峠に「小広王子」があります。現在は石碑だけになっています。もともと王子はもっと高い所にありましたが、峠を切り通して車道を造ったときに移動しました。

小広峠を通るトンネルの両側にバス停があります。中辺路方面に戻り国道311号線に戻ると「小広王子口」バス停、本宮方面に進み国道311号線に戻ると「小広峠」バス停があります。


ウォークマップ等