世界遺産 熊野古道 ウォークレポート
稲葉根王子〜滝尻王子編
第27号(2005年9月14日)
熊野詣の中辺路街道と大辺路街道の分岐点にあり、多くの人々が行き交い栄えた上富田の道筋です。王子跡などの数々の名所が面影を残しています。
今回は、稲葉根王子から滝尻王子の五躰王子を結ぶルートをレポートしてきました。
五躰王子とは熊野九十九王子の中でも特に格式の高いといわれている王子です。
また、稲葉根王子から一ノ瀬王子までは、市ノ瀬橋を渡り直接一ノ瀬王子へ至るルートと、潜水橋を渡り、興禅寺を経て一ノ瀬王子へ至るルートがあります。
今回は、ゆっくりと富田川の流れに沿って、潜水橋を渡っていくルートで歩いてきました。
出発の前に、下記リンク先の地図をご覧下さい。
編稲葉根王子〜滝尻王子ウォークマップ
水垢離場 (稲葉根王子跡前)
<10:50>車を置いた駐車場のところから土手沿いを歩きます。
稲葉根王子の前の富田川(当時は岩田川)では、熊野参詣の途中の大切な儀式として水垢離(みずごり)が行われたようです。
現在は駐車場になっています。
古道は川上に向かいますが、今回は少し川下に向かい歩いていきます。
潜水橋(畑山橋)
<10:58>この橋は川が増水しても流されないように欄干がない「潜水橋」になっている珍しい橋です。
実際渡ってみると、橋の幅がせまく、怖い感じがしてきました。途中から早く渡りきろうとだんだん小走りになっていました。
田園地帯
<11:05>橋を渡ると、そこは田園地帯がひろがっていました。
秋の収穫が行われていました。

赤とんぼもたくさん飛んでいて秋を感じることができました。
興禅寺までは右のような道標があり、この道標を目印に田畑の中を進んでいきます。
興禅寺 こうぜんじ (だるま寺)
<11:45>このお寺までは2.8kmほどの距離があり、1時間弱ほどかかります。
興禅寺は昭和49年に建立された日本一を誇る白いだるま像があることから、別名「だるま寺」と呼ばれています。
道標
<12:06>興禅寺をでてから道標に沿って、住宅地や田畑の間を進んでいきます。
道が入り組んでいますが、道標とウォークマップを見ながら進むと大丈夫です。
「清水橋」に差しかかり、左にいくと一ノ瀬橋があります。この橋で、もうひとつのルートと合流しますが、私たちの通ったルートは「清水橋」をわたると右へ曲がりるルートです。(Uターンをするような感じです)
川に沿って、あぜ道を通り、一ノ瀬王子へと向かいます。
一ノ瀬王子
<12:13>
藪の中にあるので、薮中王子ともよばれていたと言われています。
ここでも小休憩をとりました。
道標
<12:29>一ノ瀬王子を出るとすぐに川沿いの車道にでます。車の通りは少なく、風が心地よく吹いていて、今までの疲れがとれそうな気分でした。
橋の上から、川を眺めるときれいな澄んだ川の水にホッとしました。
(本当は暑くて、足だけでも川につけたい・・・。)と思っていたんですが願いはかなわず・・・。
<12:45>加茂橋を渡りきり、このまま国道沿いを鮎川王子へ進めば近いのですが、古道にできるだけ近いルートということで 国道を渡り、(横断歩道がないので注意しながら渡ります)道路沿いにある、斜度がきつい登り坂をあがります。
上がりきると、集落になっているような感じで家々がたくさん建っていました。
花折地蔵
花折地蔵を探しながらあるいていると、右側にログハウスを発見。
ログハウスをくるっと回っていってみると、ありました!花折地蔵が!!
耳や目のお地蔵さんとして祀られていたものが、地元の人たちが花を手折って供えたことから「花折地蔵」とよばれたそうです。
マップでは、山手の方へ歩いていくコースが書いていますが、おなかがすいてきたので、国道にでて、カモン館に立ち寄り、郵便局から、国道の道にでて、カモン館のご紹介するルートに変更しました。
カモン館
<12:59>鮎川王子休憩所カモン館として、観光パンフレット、物産販売もおこなっています。
カモン館の周辺には、喫茶店やラーメン屋、スーパーなどもあります。
立ち寄って食事にしました。
鮎川王子
<13:56>かなりの疲れもあり、長めの食事休憩になってしまったのですが、汗もひいてきたので再出発することにしました。
出発してすぐ、鮎川新橋のたもとに、鮎川王子の碑があります。
鮎川王子は住吉神社に合祀されています。鮎川新橋を渡り、住吉神社に向かいます。
住吉神社
<14:08>明治7年に住吉神社と鮎川王子が合祀された住吉神社です。
社殿の後ろ側には「オガタマの木」「ムクロジの大木」があり、社殿の左側から木を見れるように看板がありました。
住吉神社を出発!
<14:13>住吉神社を出て、川上に向け、山沿いの舗装路を歩いていきます。写真右側のゆるやかな登り坂になります。
(※途中、道路工事が行われていますので通れない場合があります。そのため、この区間は住吉神社から鮎川新橋に戻り、国道311を「のごし橋」まで歩くルートをお勧めします。)
御所平
のごし橋の手前に「御所平」の案内板があったので上ってみました。後白河法皇の仮の御殿があった場所とされています。
藤原定家の歌碑
<14:36>御所平をすぎてすぐ、「のごし橋」が見えてきます。
橋のたもとには、藤原定家の歌碑があります。
そのまま進むとあぜ道に入ります。道標にしたがって歩いていきましょう。
ここから「北郡(ほくそぎ)までは、古道らしい地道が続きます。
道祖神と庚申塚案内板
<14:42>道祖神と庚申塚の前を通ります。
<14:51>川向かいには、道の駅ふるさとセンター大塔がみえています。
茶屋の檀とふるさとセンター案内板
<15:02>茶屋の壇とふるさとセンター案内板では、休憩所もありますので、少し休憩するには丁度いいところです。 この先の「蕨尾橋」で少し急なアップダウンな道が続くので、ここの休憩場所で、休憩をとろうとしたのですが、ヤブカがたくさんいてさされるので次へ進むことに。
もう少し先にも、休憩所があり、川向かいには、「蕨尾橋」が見えています。
ルートでは「蕨尾橋」をくぐるルートになっています。
蕨尾橋をくぐると・・・
<15:14>ここにも休憩する椅子が設置されていました。
川がすぐそばで流れていて、少しですが心地よい風がふいていました。先ほど休憩をとることができなかったので休憩することにしました。
ボーっと川を眺めることしかできませんでした。
大うなぎ生息地碑
<15:22>ゆるやかな坂道から、この大うなぎの生息地碑を境に急な登坂がつづきます。
<15:29>かなりの斜度があります。
北郡トンネルを越える少し急な登り坂の山越えになります。
急な谷中には、石垣の段々や、田畑があったような跡地がのこっています。
ところどころにくもの巣がはっていたり、変わった色のきのこなども生えていました。
しばらくこの斜度のある坂をのぼります。
<15:35>左側に見える景色は、山中を歩いてきた私たちの眼下にパッ!と広がり、明るくとても気持ちよかったです。
<15:37>ゆるやかな坂の途中に「新旧二体庚申塔」や「御日侍供養塔」があるので、ゆっくり見ながら坂をくだります。
写真右のような木の箱があちらこちらにおかれていました。なんだろ?と近づいてみようとすると、蜂蜜の箱では?と。ちょっとびっくりしましたが、下の小さい穴から、ハチが入っていき、蜜をためるんでしょうね。
<15:39>「新旧二体庚申塔」から少し歩いたところに「御日侍供養塔」がありました。
舗装道路に合流
<15:43>ようやく舗装道路に合流します。「北郡トンネル」を越えてきました。
<15:54>しばらく歩いていくと、「北郡橋(つり橋)」にさしかかります。
しっかりとしたつり橋で、軽自動車1台くらいがと通れそうなくらいの幅がありました。
橋の向側の道は、昔のR311だそうです。バス停のなごりなどが残っていました。
清姫の墓
<16:06>「安珍と清姫」のお話しで有名な清姫の墓がありました。
周辺には川を眺める台があったり、近くには、清姫茶屋があります。

= 清姫茶屋 =
営業時間:11:00〜20:00 (定休日:毎週木曜日)
メニューも豊富で、清姫定食(日替わり)がとてもおいしそうでした。

滝尻王子へ


<17:15>
ほどなく歩くと、「滝尻バス停」に到着します。
ここからが熊野の聖域の入り口とされる滝尻王子に到着です。
併設されている、熊野古道館にもたちよってみる予定でしたが、閉館時間が過ぎてしまいました。
= 熊野古道館 =
開館時間:AM9:00
閉館時間:PM5:00
定休日:無休
<17:23>大型バスの乗り入れができるように、駐車場ができていました。
毎日、2〜3台のバスツアーのお客様が来られるそうです。
歩いてみて
ところどころ、車道を歩くことになりますが、少しずつ街並みが変化していく過程を楽しむことができました。山が多くなり、川も澄んでいて、空気もおいしく感じられました。周りの景色も変わってきつつ、聖域への入り口へむけて歩いている感じがしました。
夏場は鮎つりのお客様もいらっしゃったようです。
これからは、秋本番!紅葉と一緒に熊野古道を満喫できる季節になってきました。ぜひ秋の熊野古道をおたのしみください。
ほんまもん王国 湯遊王国 富里温泉 「乙女の湯」
大塔商工会
| アクセス | |
| 大阪方面から | 新大阪 6:25→ 紀伊田辺駅 9:34 |
| 東京方面から (飛行機で) |
東京(羽田) 9:10→(JAL 1381便)→ 10:20 南紀白浜 10:30→(明光バス)→11:08 紀伊田辺駅 |
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