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世界遺産 熊野古道 ウォークレポート
滝尻王子~高原熊野神社 編

南紀ほんまもん通信 第16号(2004年8月27日)

熊野古道・熊野本宮線時刻表ができました。

 今回は、熊野古道の世界遺産登録を記念して、大阪から日帰りもできる熊野古道ウオークコースとして、滝尻王子~高原熊野神社のコースを歩いてみました。
JR特急を利用して紀伊田辺駅へ、駅からはバスを使い、熊野古道ウォーク後はバスで再び田辺駅まで帰るプランです。

今回は、車で滝尻まで行ったのですが、JR紀伊田辺駅からのバスの時間に合わせて歩いてみました。

行程は約4kmなので、平地なら2時間弱くらいなのですが、このコースは急な上り坂があるので、時間どおりになかなか歩けないものです。
そこで、一般の人が歩いたら実際にどれくらい時間がかかるかを調べてみました。

出発の前に、地図の確認!→和歌山県観光情報 滝尻王子~ 

滝尻バス停からスタート

滝尻バス停から見た風景 滝尻バス停から川向かいをみると、右側の三角頭の建物が熊野古道館です。熊野古道についてのパンフレットなどが置いてあり、歩く前の下調べなどができます。
左側には、滝尻王子があります。熊野の霊域の入り口とされています。
滝尻王子の手前には、「語り部」さんが待機されている滝尻茶屋があります。


丁度、11:00着の栗栖川行きのバスが着きました!午前11時、紀伊田辺駅からのバスが到着です。
JRスーパーくろしお1号(天王寺8:01発)で紀伊田辺駅9:55着、JRバス紀伊田辺駅10:20発のバスに乗れば、11時に滝尻王子バス停に到着します。
この日は平日でしたが、ウォークらしき格好をした6名の方が下車しました。

 


熊野古道館の中の様子 バス停から橋を渡ると、すぐ左に滝尻王子、右側に小さな橋を渡ると熊野古道館です。
熊野古道館前にはトイレもあるので、まずは熊野古道館に立ち寄ってみます。
熊野古道館は、熊野古道を中心とした中辺路の観光案内と歴史紹介を兼ねた休憩施設で、熊野懐紙や滝尻王子社の所蔵品などの展示や中辺路のビデオなどをはじめ、古道に関する資料や中辺路の観光情報が満載です。
熊野古道館(田辺市熊野ツーリズムビューロー)
館内にはバスツアーの団体に、語り部さんが展示物の説明などをしていました。


滝尻茶屋 熊野古道館を出て、滝尻茶屋へ。
この茶屋は毎日午前9時~午後4時頃まで開いており、熊野古道の語り部さんがみなさんをお待ちしております。
(一緒に歩きながらの説明は予約が必要になります。)
熊野古道「語り部」さんについてはこちらから

語り部さんに声をかければ、滝尻王子周辺の説明や、ちょっとした伝説・昔話などを親切に教えてくださいます。

語り部さんと少し話していると、ひっきりなしに個人で車でこられる方もいらっしゃいます。語り部さんによると以前は「こんなに人が来ることはなかった」とのことですので、これも世界遺産登録効果?

滝尻茶屋にも簡単な飲み物やお弁当もありますが、すぐ横にもお店があり、お茶・ジュース・簡単なパンなどの食品・地元の物産・素朴なお菓子などを販売しています。


いざっ出発! <11:28>

滝尻王子正面 熊野三山への信仰の道として、上皇や貴族が往来するなど栄えた熊野古道。
熊野古道館で、その歴史が少しわかったところで、いよいよ出発です。
滝尻茶屋でも語り部さんと話をしていたので、出発まで時間がたってしまいました。でも、いろいろな話を聞けますので、ぜひ声をかけてみてください。

さて、滝尻王子は九十九王子の中でも社格の高い「五体王子」の中のひとつで、ここからが神域のはじまりといわれています。
古道はこの社の裏手から上っていきます。
すぐ横の富田川では、身を清める「水垢離」を行ったといわれています。


ちょっとキツいです滝尻王子の裏から登っていきます。 滝尻王子の左側から古道へと入っていきます。
石段になっていて、かなりの急な上りです。
「先は長いぞ」と思い、ゆっくりと上っていきました。
この急な上りゆえに、「熊野の霊域の入り口」といわれているのでしょうか・・・


「胎内くぐり」に到着 <11:38>

胎内くぐり 急な坂道をしばらく登ると、「胎内くぐり」に到着しました。
時計を見ると10分ほどなのですが、もっと時間がたっているとおもってしまいます。すでに汗だく。

岩と岩とのすきまを這うようにくぐりぬけると安産祈願になるそうですが、出口が狭くデイパックがひっかかりそうでやめておきました。


「乳岩」に到着 <11:50>

乳岩 胎内くぐりから3分ほどで「乳岩」に到着しました。
この岩からしたたり落ちる乳で生まれたばかりの子どもを守ったという伝説が残る岩です。
岩にはかすかに白い部分があります。
畳二枚敷き程の岩屋の空間には、先が丸い木札がいくつもおいていました。

不寝王子乳岩からさらに5分ほど上ると、不寝王子がありました。
社があったかどうかは定かではありませんが、山賊の見張りを寝ずにしたということから名前が付いたという説もあります。
不寝王子で撮影がてら休憩している少しの間に、滝尻王子から上がってきてまた滝尻王子まで戻る方が2組いらっしゃいました。雑誌などに「ちょっと体験コース」として紹介されているようですが、かなりキツい「ちょっと」です。でも、熊野古道の中でもこんなきつい上りはあまりないので、「これが熊野古道!キビシ~」と思わないでくださいね。


まだまだ続く上り坂・・・

木の根っこが階段状になっています 不寝王子を出発しても、まだまだ急な坂道が続きます。木の根っこがはって、階段になっているようなところもあります。
かなりシンドイ上り坂なので、意地になってのぼらないで、このあたりでちょっと後ろを振り向いてみて下さい。
かなり高く上ってきているので、見晴らしの良いところがあります。ちょっと一息入れて深呼吸。


ちょっとバテぎみです。<12:30>
がんばって歩くのですが、あまりに続く上りに息があがってきました。道端に伐採した杉を寝かしてベンチのようにしているところがあったので、またまたちょっと休憩・・・。
体力不足を実感します(^_^;)


「剣ノ山経塚跡」に到着 <12:40>

剣の山経塚跡 やっと剣ノ山経塚跡に到着です。
ここで、おにぎりを食べて昼休憩にしました。
天気もよく、木々の間から心地よい風がふいてきて気持ちよかったです。

<13:00>
おなかも落ち着き再びスタートです。


ほっとひとやすみです。景色が見渡せます。<13:10>
剣の山経塚跡からは平坦な道になります。8分ほど歩くと、展望台への分岐があったので上がってみました。
のどかな山並みが目の前に広がり、気分もすこしほっとしました。

再び古道へ戻るので、そのまま歩いていきます。ここからはしばらく下りになるので楽になり ます。


<13:25>
展望台から15分ほどで、高原への車道に出ます。
すぐ向かいの古道に渡ります。


針地蔵尊<13:31>
車道を渡って5分ほどで、針地蔵尊があります。
このあたりから階段状の上りが始まります。(これもけっこうシンドイです)途中で一休み入れて15分ほど上るとテレビ塔があり、そこからは高原熊野神社まではゆるやかに下っていきます。人家が見えてきて、やがて狭い車道に出ます。


「高原熊野神社」に到着 <14:00>

高原熊野神社 車道を少し歩いていくと、高原熊野神社の裏手を通り、右に回り込むと高原熊野神社に到着です。

高原熊野神社は熊野九十九王子には入っていませんが、高原王子権現ともよばれ、古道に沿う歴史のある神社で最も古い建物だといわれています。


のどかな景色です。 また、高原熊野神社近くには、休憩所とトイレ・駐車場があるので、車2台の場合には、こちらと滝尻に車をおいて歩くこともできます。

高原は「霧の里」とも呼ばれ、特に早朝は霧が美しいそうです。霧がなくてもここから見る山々は美しいです。


<14:10>
ひと休みしたら、栗栖川バス停に向かって山を下りていきます。
広場の左隅に「栗栖川近道」という看板があるので、その道を下っていきます。
この道は昔の牛車道だったそうで、4輪駆動の軽トラックがやっと通れる程度という感じの道です。
バスの時間があるのでちょっと早足で歩きましたが、ゆるやかな下りなのでラクラクです。でも、あまりあわてると石に乗って転びますのでご注意。


栗栖川バス停に到着ぅ~!! 30分ほどで栗栖川まで下ってきました。坂を下りきると富田川にかかる橋があり、その橋を渡るとすぐに国道311号に出ます。右に行くとすぐにJRバス栗栖川駅です。
周辺は中辺路町の中心地で、町役場などがあります。栗栖川駅の前には酒屋や小さな食堂があります。


<14:45>
ここから14:45分発のバスでJR紀伊田辺駅まで戻ることができます。
田辺駅着は15:32分で、15:46発の特急に乗れば、天王寺17:31・新大阪17:50着です。

今回は滝尻に車を置いていたので、滝尻バス停で下車しました。(約6分)


 今回は栗栖川バス停へ下りる道を下ってきましたが、高原熊野神社から「ドライブイン古道の里中辺路」・「紀伊中川バス停」へ下りる道もあります。
ただし、階段状の少し急な下りになるので疲れた足には少しきびしく、バスの便が少ないので、バス利用の場合は栗栖川バス停へ下りる道がいいと思います。
「ドライブイン古道の里中辺路」には、トイレ・駐車場・お土産店・軽食堂があり、車で311号を通る場合の休憩にちょうどいいので、ぜひ立ち寄ってみてください。

編集後記
今回は「公共交通機関を使って熊野古道を歩く」ことを確かめるため、バスの時間に合わせて歩いてみました。
健脚の方が歩けば、滝尻11:00出発で栗栖川13:31のバスへ乗ることもできるとの事でしたが、実際に歩いてみると滝尻からの上りはかなり急なので、栗栖川14:45発のバスでちょうど良かったです。
撮影やメモを取りながらだったのですが、普通に歩いても休憩をとりながらなので、今回くらいの余裕を持った方がいいかもしれません。特に、語り部さんと歩いたり団体の場合には時間がかかるので、もう少し時間に余裕をもってくださいね。
また、熊野古道全般に言えることですが、このコースも途中に水場や自動販売機がないので、水分は多めに持っておいてください。今回は暑い8月ということもあるのですが、高原霧の里に到着するまでに500ml×2本を飲み干しました。高原の休憩所の自動販売機で買った冷たいジュースで生き返りました(^O^)。

アクセス

大阪方面から、電車で「紀伊田辺駅」を下車、JRバス「栗栖川行き」・龍神バス「本宮大社行」に乗車し「滝尻」で下車します。(約40分)
時刻表はこちら(紀伊田辺駅~本宮大社)

白浜温泉からは明光バス「新宮駅行」で「滝尻」で下車します。(約35分)
時刻表はこちら(白浜温泉内各停留所(白浜駅経由)~新宮駅)

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身も心もリフレッシュ!癒しの道「熊野古道」4コース


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